| 「XP特注」で東京とニューヨークを結び、仲道郁代さんがリアルタイム遠隔レッスン |
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2月21日、東京国際フォーラムを会場に、コンピューターやインターネット等のテクノロジーの発達が人間的感性とどう関わり、どのように社会に生かされているかを考える、(財)ヤマハ音楽振興会音楽研究所主催のシンポジウム〈音楽と人間とテクノロジー〉が開催されました。その第一部は、ピアニストの仲道郁代さんによる「東京とニューヨークを結んだリアルタイム遠隔レッスン」。ヤマハ「S6サイレントアンサンブルピアノプロフェッショナルモデルXP特注」を用いて、約1万キロ離れたニューヨークのヤマハアーティスト企画室との間を、テレビ電話と光回線で結び、ピアノレッスンを行うという世界でも初めての試みに、大きな注目が集まりました。
海を越えて演奏の感動が伝わった!
同音楽研究所によって開発された「遠隔レッスンシステム」は、講師と受講者が地球上のどんなに離れた場所にいても、通信環境と対応した楽器さえあれば、ピアノの音量や音色、ペダルなどさまざまな演奏情報(MIDI)を送受信し、目の前にある楽器を同時に発音させて、リアルタイムにレッスンを行うことができる画期的なシステム。お互いの表情や演奏している時の姿勢もレッスン上、重要な判断を与えることから、テレビ電話も併せて利用し、テレビ電話の映像と音声、そして演奏情報の3つを同期させることで、自然なレッスンの進行を可能としています。
この日のレッスンでは、ニューヨークの会場にも東京会場と同じ「XPモデル」が設置され、現地で音楽を専門的に学ぶ二人の学生が、ベートーヴェンの《熱情ソナタ》とショパンの《ピアノソナタ第3番》をそれぞれ演奏。その演奏は「遠隔レッスンシステム」を通じて、東京会場にリアルタイムで伝えられ、「XPモデル」ならではの高精度再生性能により、タッチや音色はもちろん、ペダルの微妙な踏み方に至るまでが、精密に再現されました。もちろん、仲道さんが東京会場でお手本に弾いてみせた演奏も、同じシステムによりニューヨーク会場の「XP特注」で即座に再現されます。さらに今回は、同音楽研究所により開発された、演奏を客観的に認識することを可能にする演奏情報可視化ツール「PiaNote®」により、打鍵スピードや打鍵から離鍵までの長さ、ダンパー及びソフトペダルの踏み込みの深さの情報が、リアルタイムで会場の画面にグラフィック表示されるという、興味深い試みも行われました。
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音色や音の表情の変化もはっきり
仲道さんが受講者の学生に「レガートをきかせて、もっと歌わせて」「ペダルの踏み換えにもっと注意して」とアドバイスしながら、お手本の演奏をしてみせると、受講者のタッチやペダリングがみるみる変化していきます。また、ショパンのソナタで「〈過去を思ったとき〉〈現在を思ったとき〉〈未来を思ったとき〉のそれぞれで弾き分けてください」という仲道さんの指示に合わせて、音色や音の表情がくっきりと変化する様子も、「XP特注」の高度な再現性能によりしっかりと再現されました。さらに、音量や音色、響きなどの変化が「PiaNote®」により、グラフィック表示の色彩や長さ、幅などの変化としても分かりやすく確認できることに、参加者たちからは一様に感嘆の声が上がりました。
●仲道郁代さんからのコメント
終了後、仲道さんは今回の遠隔レッスンについて、次のようなコメントを寄せています。「東京とニューヨークで、同時にそれぞれの場所で、同じ空間、同じ空気を共有出来る遠隔レッスンが可能であることに、新鮮な驚きを感じました。インターネットを通じての相互コミュニケーシンはすでになされていますが、音楽の場合、実際にその場所で演奏する行為を持って何かを伝えることが必要不可欠で、言葉では補えないものがあります。今回、ニューヨークの生徒さんが演奏する音量、音色、タッチ、ペダル等の奏法をリアルに感じることが出来ました。このことは、今後音楽大学同士で、レッスンを共有したり、いろいろな研究が可能になってくるのではないでしょうか。またどんなに離れた場所でも憧れている先生の息遣いを感じられる指導を受けら
れることは、素晴らしいことです。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。」 |
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